ソニーの業績がようやく回復に向かう。30日、2016年3月期の連結最終損益が1400億円の黒字(前期は1259億円の赤字)になる見通しと発表した。黒字は3年ぶり。大手電機の中で収益改善の遅れが目立っていたが、テレビやパソコンなどエレクトロニクス事業の構造改革にメドがつき、再成長の基盤が整いつつある。画像センサーなど得意分野で安定的に稼ぐ態勢を確立することが当面の課題だ。
「大がかりなリストラは終了したと思うが、半分は病み上がりのような状況」——。記者会見で吉田憲一郎副社長兼最高財務責任者(CFO)は、ソニーの現状をこう言い表した。
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