【ソウル=名村隆寛】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は12日間にわたる中南米歴訪を終え、27日に帰国する。大統領の外遊中、アジア・アフリカ会議(バンドン会議)首脳会議が開かれたインドネシア・ジャカルタでは、約5カ月ぶりに日中首脳会談が実現。日中が歩み寄る姿勢をみせ、“韓国の孤立化”が懸念される中での帰国に注目が集まりそうだ。
朴大統領は今回、コロンビアに次いでペルー、チリ、ブラジルを訪れた。各国首脳とは貿易や投資拡大など経済協力を中心に協議したという。韓国政府は大統領の帰国後、歴訪の成果を強調する見通しだ。
外遊中の22日には日中首脳が会談し、23日の韓国各紙は、会議での安倍晋三首相の演説に加え、日中首脳会談の様子を写真を添えて1面で報じた。昨年11月の首脳会談では、習主席がぶぜんとした表情で安倍首相とあいさつしており、韓国メディアはこのときと今回の写真を並べて紹介した。
とりわけメディアが一様に衝撃を受けたのは、中国側、習主席の態度の変わりようだ。歴史認識をめぐり、韓国と対日共闘の姿勢を取っていた中国が融和的ともとれる姿勢に転じたことに、韓国では一種の焦燥感さえ感じられる。
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