【北京=大越匡洋】中国財政省は23日、高性能磁石に使うレアアース(希土類)や、超硬工具の原料に必要なタングステンなどにかけている輸出関税を5月1日から撤廃すると発表した。世界貿易機関(WTO)が昨夏に中国のレアアースなどの輸出規制を協定違反と認定しており、中国政府は規制の見直しを進める方針を表明していた。
世界最大のレアアースの生産国である中国は価格の引き上げなどを狙って輸出量を絞り込んできたが、最近は先進国側の省レアアース化が進んで需要が縮小している。WTOによる協定違反の認定を受け、中国は今年1月に輸出枠を撤廃した。
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