クラゲの仲間で、「紫の水夫」「風まかせの船乗り」と呼ばれるカツオノカンムリ(学名:Velella Velella)が、米国西海岸の砂浜に大量に打ち上げられた。
青や紫色のしぼんだ風船のように重なり合って、じゅうたんのように砂浜を埋め尽くしている。
カリフォルニア州中央部にあるモントレー・ペニンシュラ大学の海洋生物学者ケビン・ラスコフ氏に話を聞くと、4~6週間ほど前からオレゴン州とワシントン州の海岸に現れはじめ、次第にカリフォルニア州でも見られるようになったそうだ。
カツオノカンムリは、三角形の硬い“帆”を持ち、普段は外洋の海表面を風向きと海流に身を任せて漂流し、食べ物を探す。
だが、いつもと風向きが異なる年には、陸地の方向へ流される。それは彼らにとっては死を意味するのだ(参考記事:「透明な生物カツオノエボシが描く美の世界」)。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp//atcl/news/15/042200064/