ホテル椿山荘東京に今年もホタルがやってく る。夜の庭園を幻想空間に変える夏の風物詩 は、桜散る春の終わりとともにその成長を開始 する。ホテル椿山荘東京では毎年、ホタルが初 飛翔する時期を予想するが、手掛かりは「500 度説」という仮説だ。
ホタルの幼虫は水生。ホテル椿山荘東京の庭 園でこの幼虫が陸に上がる時期は、桜散る雨降 る夜の日が多い、という。その翌日を起点に毎 日の平均気温の合計がちょうど500度に達した 時、ホタルが初飛翔する―というのが「500 度」説だ。
仮説の検証を始めた2010年以來の予想戦績 は、521度の日に初飛翔を観測した14年を「当 たり」に含めれば、4勝1敗と好成績。かなりの 確度で当てることができた。今年も雨に濡れた 桜の花びらが夕闇に消えていく姿を眺めなが ら、ホタルが暗闇に青白い光を点灯させる日を 思う日が、しばらく続きそうだ。
ソース
http://www.kyodo.co.jp/release-news/2015-04-17_1487545/