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15日にかけて全国的に広い範囲で大気の状態が不安定となる予想です。
気象庁は全国的に落雷や竜巻などの突風、ひょうに注意するよう呼びかけています。
午後5時前の長崎市、晴天から一転、突如ひょうが降り始めました。14日の日本列島は、
低気圧や前線の影響で広い範囲で雨模様になりました。
今後、天気はさらに大きく崩れるおそれがあります。
その原因が、衛星写真に映った巨大な雲の渦、「寒冷渦」。西から東に吹く偏西風が
強い寒気によって大きく蛇行、風の流れが分断されると行き場を失った寒気が渦を巻いて停滞し、
天候の悪化を招きます。
この寒冷渦は、過去たびたび大きな被害をもたらしていました。2012年5月、
栃木県や茨城県を襲った竜巻の映像です。地上のあらゆるものを巻き上げ、
のみ込んだ巨大な竜巻。直撃を受けた地域に甚大な被害をもたらしました。
集合住宅の窓ガラスは粉々に割れ、道路には根元から折れた電柱が・・・。
この竜巻で中学3年生の男子生徒が倒壊した住宅の下敷きになり、死亡しました。
さらに局地的な被害としては、記憶に新しい去年6月。東京・三鷹市で数時間にわたって
降り続いたのは、ひょう。駐車場の屋根が割れたほか、道路に積もったひょうが解けて
排水溝を塞ぎ、付近の住宅が浸水する被害が出ました。
「この辺りまで(浸水した)初めてですよ。77年生きてきて」(住民)
今後、日本列島を通過する寒冷渦。どのような影響があるのでしょうか。
15日に予想される関東地方の日中の気温はおよそ20度。
その上空にマイナス24度の強い寒気が流れ込み、地上との温度差は実に40度以上。
これにより、大気の状態が非常に不安定となって竜巻や落雷が起こりやすくなります。
西日本から東日本で15日にかけて大気の状態が不安定になり、
局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みです。気象庁は、
天気の急変に十分注意するよう呼びかけています。(14日18:00)
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