2015年4月9日 19時21分
二酸化炭素(CO2)排出量が世界で最も多い中国で、CO2を多く出す石炭の2014年の消費量が、
13年比で2・9%減ったことが中国の政府統計で9日、分かった。ロイター通信によると、消費量が
減るのは14年ぶり。
微小粒子状物質「PM2・5」による大気汚染や地球温暖化への対策として、消費を規制し、
再生可能エネルギー利用を増やしたことや、景気の減速が原因とみられる。
発表は速報値で、今後修正される可能性もあるが、関係者は「30年ごろをピークに排出を
減少に転じさせるという中国の目標の実現時期が早まるかもしれない」と注目している。
(共同)