耳慣れない人も多い「眼瞼下垂(がんけんかすい)」。
眼瞼下垂とは、目が十分に開きにくい状態のことです。
先天的に、この症状をもつ人もいます。
ただ、なかには眼瞼下垂を睡眠不足だと勘違いしている人もいます。反対に、眼瞼下垂が睡眠障害を招くこともあるようです。
眼瞼下垂と睡眠の関係性に迫ります。
■眼瞼下垂で起こりうる症状とは!?
眼瞼下垂は目が開きにくく視界が狭まるので、肩や頭に力が入ります。
常に筋肉が緊張しているような状態なので、肩から首、背中などが張っているような感覚を受けます。
緊張性頭痛や偏頭痛と呼ばれている症例のうち、眼瞼下垂が原因と思われるものも少なくないようです。
気分が落ち込んだり、わけもわからずイライラしたりするなどの気分障害も起こり得ます。
目や顔の片面がピキピキと痙攣することも多いかもしれません。
さまざまな症状が合併して起こるのが眼瞼下垂。「なんとなく調子が悪い」で済ませてしまっているケースも多々ありそうです。
■眼瞼下垂が睡眠に及ぼす影響とは?
眼瞼下垂は眠りにも大きな影響を与えることがわかっています。
寝ても起きても疲れている感覚が抜けないことから、寝つきが悪くなってしまうのです。
やっと入眠しても、ストレスを溜めやすい状態が続いているので、眠りが浅かったりグッタリするような夢を見続けたりしてしまいます。
そのため、「眠った気がしない」と感じる人も多いようです。
さらに、眼が開きにくいため、昼間眠気を感じる人もとても多いです。
仕事中に居眠りをしてしまったり、常に倦怠感のような眠気を感じたりしてしまいます。
また眼瞼下垂から自律神経失調症などを引き起こす場合もあり、そうすると一層、夜眠くなり朝目覚めるという人間の正常な活動がしにくくなっていきます。
夜寝つけないのに、昼間は眠気がとれないという人は、眼瞼下垂を疑ってお医者さんに相談してみてもよいでしょう。