豊かな香りで心を癒やし、集中力も与えてくれる一杯のコーヒー。
毎日のデスクワークに欠かせない人も多いだろう。
だが、興奮剤の一種で依存性もあるカフェインが含まれていることから
ヘルシーという印象はないかもしれない。
ところが今年3月、アメリカの医学誌『AmericanJournalofClinicalNutrition』(オンライン版)に
「コーヒーは長寿に効果がある」という研究結果が発表された。
日本の国立がん研究センターと厚生労働省の「多目的コホート研究」によるものだ。
多目的コホート研究とは、全国に住む約10万人から生活習慣などの情報を集め
10年以上の長期にわたり疾病の発症を追跡する研究だ。
どんな生活習慣が病気に関連しているのかが明らかになる。
費用と調査期間はかかるが、何を食べ、どんな生活をしたら健康でいられるかを知る手がかりになる。
9万人のコーヒー習慣と死亡率を追跡
この研究では、40~69歳の日本人男女9万914人を、平均18.7年間にわたって追跡。
コーヒーを飲む習慣と、総死亡率や特定の死因による死亡率との関係を分析した。
対象者はいずれも追跡開始の時点ではがん、脳卒中、虚血性心臓疾患の病歴はなかったという。
この追跡期間中に死亡した人は1万2874人。
その死亡率に影響する、さまざまな要因を考慮したうえでデータを分析したところ
男女ともコーヒーの飲用が総死亡リスクを下げていることが分かった。
コーヒーをまったく飲まないグループを基準とすると
1日当たりカップ1杯未満を飲む人は9%、1~2杯飲む人は15%、3~4杯飲む人は24%
5杯以上飲む人は15%のリスク低下が見られた。
つまり、「1日あたり3~4杯」のグループが最も総死亡率が低い。
さらに、心臓病、脳血管疾患、呼吸器疾患という3つの主な死因についても
コーヒーの摂取量が多いほど、死亡リスクが低下することが明らかになった。
(全文はリンク先で)
以下ソース
http://healthpress.jp/2015/03/1324-9.html