アルツハイマー病モデルのマウスに市販のカマンベールチーズから調製した餌を摂取させると
脳内のアミロイドβという物質の沈着が有意に抑制され、脳内の炎症状態が緩和されることが確認された。
アルツハイマー病は、アミロイドβが脳内にたまり、神経細胞が死滅して発症すると考えられている。
さらに今回、有効成分としてカマンベールチーズに
オレイン酸アミドとデヒドロエルゴステロールが含まれていることも発見した。
オレイン酸アミドは、脳内のアミロイドβなどの老廃物を除去する役割を担う
「ミクログリア」と呼ばれる細胞を活性化しながら抗炎症活性を示す成分。
また、デヒドロエルゴステロールは、抗炎症活性を示す。
これらの成分は、乳の微生物による発酵過程で生成されたと考えられる。
チーズは脂質が多く、タンパク質も豊富だ。
だが高カロリーのため「太るのでは」「コレステロール値が高くなるのでは」という心配がある。
だが、安心してもらいたい。チーズは、食後に血糖値を上昇させる炭水化物をほとんど含まない。
体脂肪の代謝を助ける働きを持っているビタミンB群や
皮膚の健康を保ち、免疫力を向上させる効果があるビタミンAも豊富だ。
一方、コレステロール値についても今年、米・厚生省と農務省による食事指針諮問委員会」が
「コレステロールは過剰摂取を心配する栄養素ではない」という報告書を公表。
米国人の食生活に関するガイドライン(2015年版)でも示される。
チーズには、身体を維持するうえで欠かすことのできない栄養素のほとんどが含まれている。
認知症予防に限らず、積極的に摂取すべき高栄養食品として勧めたい。
以下ソース
http://healthpress.jp/2015/03/post-1666.html