日本マクドナルドホールディングス(HD)を長年けん引してきた
原田泳幸会長(66)が2015年3月25日の定時株主総会後に退任した。
マックを「デフレの勝ち組」へと押し上げたが、ここ数年は業績低迷から抜け出せずに苦しんだ。
そんな原田氏に、同社は退職慰労金の支払いを決め、株主総会で承認を得た。
原田氏への退職慰労金、「多くの拍手で賛成多数」
「商品の品質と安全性について、株主の皆さまに多大なご迷惑をおかけしました。心よりお詫び申し上げます」。
2015年3月25日に東京国際フォーラムで開かれた日本マクドナルドHDの株主総会で
原田泳幸氏の後任として14年3月に日本マクドナルドHDの社長兼最高経営責任者(CEO)を引き継いだ
サラ・カサノバ氏は冒頭に、そう陳謝した。
同社は、14年7月に発覚した期限切れ鶏肉の使用問題や
その後もチキンマックナゲットやマックフライポテトなどへの異物混入問題が発生したことで
信用力が落ちて利用客が大きく減っていた。
そうした逆風から、2014年12月期連結決算では、売上高が前期比14.6%減の2223億円
最終損益は218億円の赤字(前期は51億円の黒字)を計上した。