DartはChromeに来ない、とGoogleは今日(米国時間3/25)発表した。
Webの標準語はJavaScriptだが、DartはGoogleがそのJavaScriptをリプレースするためにローンチした言語だ。
Googleによると、Dartには静的型付け(static typing)をはじめ、デベロッパに歓迎される高度な機能が揃っている。
最初は、GoogleだけでなくそのほかのブラウザにもDartをサポートしてもらうつもりだったが
現状はGoogleのChromeすら、特別のビルドがやっとサポートしているぐらいだ。
“Google Chromeに限定されず、ユーザとWebにとってのベストを求めるなら
DartをJavaScriptへコンパイルする道を選ぶべきだ”
Dartの協同ファウンダLars BakとKasper Lundが今日そう書いている。
“そこで、Dart VMをChromeに統合しないことに決めた”。
DartではDartで書いたコードをJavaScriptへコンパイルできるから、今後何か新しいことが起きるわけではない。
でもこれまでは、遅かれ早かれGoogleがDartを直接ブラウザに持ち込む、という期待があった。
BakとLundによれば、“Dartのためにより明確な戦略を採る”、ということのようだ。
Googleの内部では、さまざまなチームがおよそ100万行ものDartのコードをメンテしているから
Googleがこの言語を放棄することは当面ありえない。
BakとLundによると、とくにGoogle Adsのチームがこの言語に継続的にコミットしている。