鮮やかな黄色い目を持つことからその名が付いたとされる淡水性のカニ「バンパイアクラブ」。
以前からペットとして人気を博しているこのカニの仲間には
どこで採取されたのかがあやふやなものも存在していた。
ところがこのほど東南アジアで実施された調査によって
特に需要の大きい2種が新種であることが判明、学名GeosesarmadennerleとGeosesarmahagenと名付けられた。
これらのカニは、インドネシア・ジャワ島のそれぞれ別の渓谷から発見された。
「今回のカニはある意味特殊なケースです。
10年も前からペット市場に出回っていましたが、どこから来た種なのかがわかっていなかったのです」と
ドイツのアクアリスト(水槽での生物飼育の専門家)であるクリスツィアン・ルカウプ氏は語る。
彼は、1月に学術誌『RafflesBulletinofZoology』に今回の新種について記載した論文の共同執筆者である。
G.dennerle(上の写真)は体が濃い紫色で、背中にクリーム色の斑が入っている。
もう一方のG.hagenは、人目を引く鮮やかなオレンジ色をした殻とハサミを持つ(下の写真)。
ギラリと光る目と派手な体色を見れば、このカニが人気なのもうなずける。
「東南アジアをはじめ世界中の水生生物ディーラーは
顧客が色鮮やかな生き物を欲しがることをよくわかっています」と
記載論文の共同執筆者であるドイツ、レーゲンスブルク大学動物学研究所のクリストフ・シューバルト氏は言う。
「現地のディーラーたちが、学者がまだ調査をしていない場所で採集を始めると
突如として、未記載の生き物の市場ができてしまうのです」
画像等
http://i.imgur.com/22JNeQ4.jpg
http://i.imgur.com/FvbY2Bt.jpg
(全文はリンク先で)
以下ソース
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/031800001/