マスキー法。排気ガスを垂れ流していた1960年代、排気ガスに苦しむアメリカで
排気ガス規制法案として立法されたもので、当時の技術では達成不可能とまで言われたほど厳しいものであった。
日本でもそれをなぞる形で排出ガス規制が定まり、現在の自動車の排出ガスは飛躍的にクリーンとなった。
しかし、将来的に排出ガスをゼロにする動きが加速している。
“カープールレーン”からハイブリッド車を締め出し
カープールレーンとは、アメリカで渋滞緩和のために設けられた車線で、2名以上乗車か
エコカーなら1名乗車でも走行できる渋滞知らずの専用レーンのことをさす。
ハイブリッドの旗手としてカープールレーンを堂々と走れた2010年型プリウスも、2011年から除外されている。
今後、もっとエコでクリーンなプラグインハイブリッド(PHV)や電気自動車(EV)を偏重していく
というカルフォルニア州の姿勢の表れでもある。
もはや、燃費が向上するのは当たり前、いかに排出ガスをゼロに近づけるかがキーなのだ。
EVメーカー・テスラの飛躍
こういった社会情勢を受けて立ち上がった、自動車ベンチャー企業テスラが勢いづいている。
セダン型のモデルSは、最長航続距離は約500kmとガソリン車に遜色なく
今後整備される急速充電スポット『スーパーチャージャーネットワーク』でアメリカ大陸を横断することも可能だ。
今後もSUV型などラインナップを増やす予定で、電池を供給するパナソニックとの提携
大規模工場の立ち上げなど投資を惜しまない。