コンビニエンスストア3位のファミリーマートが、攻めの姿勢に転じている。
3月上旬に同4位の「サークルKサンクス」を擁する
ユニーグループ・ホールディングスとの経営統合を表明。
続いて、業界中堅であるココストアの買収にも名乗りを上げた。
コンビニ1位のセブン-イレブンは四国や西日本などで出店を加速し
プライベートブランド(PB)商品をさらに充実させている。
コンビニ2位のローソンはポプラへの出資や成城石井の買収のほか
アマゾンジャパンなどとの連携を加速。
ファミマが追う2強は、その地位を盤石なものにしようとしている。
スリーエフやポプラは赤字に
コンビニ業界は、優勝劣敗が鮮明になってきている。最新決算(2015年2月期)で見ると
中堅のスリーエフは3億円の営業赤字に転落する見込み(2014年2月期は1.6億円の営業黒字)で
同じく中堅のポプラも3月上旬に赤字が拡大する見通しを発表。ミニストップも軟調だ。
後手に回ってきたファミマだったが、ここへ来て挽回策に動き出した格好だ。
ファミマとユニーが統合すれば、万年3、4位から抜け出せる。
さらにココストアも傘下に収めてより店舗網を広げるという戦略だ。
ココストア買収をめぐっては当初、ローソンも手を挙げていたものの交渉途中で断念し
ファミマが優先的な交渉権を得た格好だ。