富士通がアイルランドで高齢者の自立生活支援について研究するプロジェクトを推進している。
『KIDUKU』と称するこのプロジェクトは、高齢化社会の到来に際し
安全・安心で豊かな生活を支援することを目的に
富士通研究所と富士通アイルランドが現地の研究機関と共同で実施しているもの。
この研究ではスマートハウスに設置した“100種類以上”のセンサーと
高齢者が身に着けたセンサーから日常生活におけるデータを
収集、可視化・分析する技術の開発を進めている。
膨大なデータの中から有用な“機能不全”の兆候を抽出
そうしたなか同社は今回、高齢者の歩行やドアの開閉などの動作の特徴から
バランスを崩すなどの異常を検出する技術を開発した。
各センサーから得られる膨大なデータから医療従事者にとって
意味のある機能異常などの健康リスクに関係するデータを抽出するのは容易でなく
また個人ごとの状態に応じた判定が困難だったという。