認知症を患うドライバーによる高速道路の逆走事故が後を絶たない。
10日には、75歳以上のドライバーが免許を更新する際
認知症の疑いがみられる場合は医師の診療を義務化する道交法改正案が閣議決定された。
だが、健常者も対岸の火事ではない。
全国各地の高速道路には過去、複数回にわたって逆走事故が発生する“魔のポイント”が点在しているのだ。
東京都板橋区の首都高速5号池袋線上り方面に、逆走する1台の軽乗用車が現れたのは
日付が1月7日に変わったばかりの真夜中のことだった。
それから数分過ぎた午前0時25分ごろ、軽自動車は大型トラックと正面衝突。
はずみで隣車線にはじき飛ばされ、トレーラーにもぶつかった。
損傷した車内からは茨城県内に住む83歳の男性が見つかり、搬送先の病院で死亡。
認知症の疑いがあり、同月6日に自宅を出てから行方がわからなくなっていたという。
高齢者による逆走事故は全国で頻発している。
警察庁の調べによると、昨年1月から11月末までに
全国の高速道路で発生した逆走による人身事故の件数は21件(うち死亡は5人)。
事故に至らなかったケースも含めると約10倍の207件。
そのうち7割近い140人が65歳以上だった。
全国の高速道路6社の調査では、2011~13年に発生した逆走事例541件のうち
全体の37%のドライバーに認知症の疑いがあった。
だがその一方で55%は「健常」と判断されてもいる。
帝塚山大学副学長で交通心理学が専門の蓮花一己(れんげ・かずみ)氏は
「健常者でも疲れていて注意が散漫になっていたり
知らない道を走る場合は標識を見落としたりする可能性はある。
私自身も海外からの来客を助手席に乗せた際、英語でしきりに話しかけられ
運転に集中できず立体駐車場を逆走しそうになったことがあった」と解説する。
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以下ソース
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150311/dms1503111527019-n1.htm