「本気でアタマに来た」とM.J.はツイートした。
この人はAppleとこの会社が最近発表した新MacBookのことを言っている。
同じ感情を表したツイートやコメントは他にも無数にある。
今彼らの露な怒りはこの会社に向けられている。
多くの消費者がこの新しいMacBookのデザインに裏切られたと感じている。
この件に関する本誌の最初の記事は2万5000回以上シェアされた。正当な理由があるからだ。
新しいMacBookの考え方は普通と違う。普通のノートパソコンよりむしろタブレットと共通点がある。
iPadにキーボードが付いてOS Xが動いていると考えればいい。
私はiPadが好きで、ポートは1つしかついていないが、それがこの怒号の原因だ。
殆どのパソコンは周囲にいくつかのポートが散在している。
充電のために1つ、様々な用途のためのUSBポートがいくつか
そして何らかのビデオ出力のためのポートが付いているのが普通だ。
新しいMacBookはこの3つを、唯一つのUSB-Cポートにまとめた。
これはつまり、ユーザーはパソコンとiPhoneを同時に充電することができないことを意味している。
あるいは、USBドライブからデータを入力しながら外部モニターにビデオ出力することも。
ここはAppleの世界であり、われわれはそこで生きていくしかない。
あえてAppleを擁護すれば、そんなパソコンの市場は確かに存在するだろう。
使っている低消費電力Intelチップセットでは
コンピュータゲームに必要なパワーは得られないだろうが、GIFの表示には十分だ。
これはカウチ・パソコンだ。
FacebookやTwitterのためのマシンだ。立派なプログラミング・コンピュータなのかもしれない。
昨日のAppleイベントを見てほしい。
この会社は新しいMacBookの上で何ひとつ新しいソフトウェアをデモしなかった。
Photosアプリも。要するにこの新MacBookは写真編集に向いていないのだ。
Appleに対する期待は大きい。
もしHPやLenovoが新MacBookのように水で薄めたパソコンを発売した
、怒号ではなく含み笑いの渦が起きるだけだろう。
何らかの理由により、Appleファンはこの会社が常に自分のニーズに合った製品を作ることを期待している。
そうでない時、彼らには裏切りの感情がしのび寄る。それは初代MacBook Airの時に起きた。