一時期ほど西アフリカのエボラ出血熱の報道を聞かなくなった。
とはいえ、まだ収束している状況ではなさそうだし、いずれまた流行が起こる可能性は高い。
幸い日本人の感染者はいまのところいないようだが、感染が疑われた場合
検査の判定が出るまでには半日から1日かかることは
これまで感染が疑われたひとの報道からわかるだろう。
日本なら感染の疑いがあるひとは判定が出るまで隔離されるが、現地となるとそう簡単ではない。
というのは患者数が多く、疑いがあるだけのひとまで隔離するのはむずかしいし
そのうえ黄熱病やデング熱など、エボラと似た初期症状を起こす病気も多いのだ。
迅速かつ簡単なエボラ出血熱の診断方法が待たれている状況だ。
そしてMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究チームが、妊娠検査薬のような簡単さで
約10分でエボラ出血熱の判定ができる紙片を使った検査方法を開発したと発表した。