●『そんな彼なら捨てちゃえば?』⇒原題『He’s just not that into you.』
女子の間で密かに語り継がれるのが、この作品。「Sex and the City」が好きな方なら
一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
そんな本作の邦題は、あくまで女子目線かつ上から目線。
男子を少し小馬鹿にした印象すらある「そんな彼なら捨てちゃえば?」です。
しかし、原題は180度異なる「He’s just not that into you.」、つまり「彼はあなたに興味がない」。
恋愛における考え方の違いを表したような原題と日本語の違いですが…
直訳のままでは、日本の女子たちが映画館で暴動を起こしてしまうかもしれませんね。
■意味深すぎて意味不明な作品
●『チョコレート』⇒原題『Monster’s Ball』
2002年に日本で公開されたこの作品。主演をつとめたハル・ベリーが
アフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー主演女優賞を受賞したことでも話題になりました。
タイトル「チョコレート」の可愛らしい印象とは打って変わり
この作品のテーマは人種差別や死刑制度という、かなりシビアな内容です。
日本公開時は、作品中で効果的に使われていた“チョコレート”をタイトルにもってきたわけですが
原題は「Monster’s Ball」つまり「怪物の舞踏会」というおどろおどろしいもの。
しかもこの意味は、死刑執行前に看守たちが行う宴会、という意味だそうですが
日本人には馴染みにくいのかもしれません。