皆さんは、海外映画の「原題」に注目したことはありますか?
実は、日本人向けに作られている映画のタイトルは、本国版の日本語訳どころか
全く違うものになっているものがたくさんあるのです。
当然ながら、タイトルは作品のヒットを大きく左右するもの。
そこで今回は、「このタイトルでは、たしかに日本ではヒットしなかったかも…」と
思わず納得してしまいそうな、ビックリ原題をご紹介します。
■最近大ヒットしたあの作品は?
●『アナと雪の女王』⇒原題『Frozen』
「ありの~ままの~」というシンプルなメッセージで、日本中を虜にしたこの作品。
2人のヒロインを中心にしたことはディズニー作品としても画期的で
「王子様を待ってるだけのプリンセスじゃいないのよ!」と、鼻息を荒くした女子も多いはず。
しかしこの作品の原題は『Frozen』、つまり「凍った」「極寒の」という意味。
私たち日本人には、『Frozen』では全くどんなストーリーなのかわからないのではないでしょうか。
●『ベイマックス』⇒原題『Big Hero 6』
白くて抱き心地が良さそうな癒し系ロボ”ベイマックス”と
心を閉ざした少年ヒロとの交流を描いたハートフルドラマとして、日本では宣伝されました。
しかしその『ベイマックス』の原題は『Big Hero 6』。
癒しのカケラも見出せないどころか、どこから「Hero」や「6」が出てきたのかわかりません。
アメリカでは元々「ヒーロー戦隊もの」だった『ベイマックス』の
アメリカと日本での作品の打ち出し方の違いが出ています。
■原題を直訳したら反感買いそうな作品
●『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』⇒原題『THE MUMMY』
インディジョーンズシリーズを彷彿とさせる、1999年に公開されたアドベンチャー作品。
ヒロインにはアカデミー賞を受賞したレイチェル・ワイズ(シリーズ3作品中、2作品まで出演)
悪役にはドウェイン・ジョンソン(作品出演時は、まだザ・ロックと名乗っていました)
ジェット・リーが出演していた、隠れた豪華作品でもあります。
そんな本作の原題は『THE MUMMY』、ズバリ「ミイラ」です。
確かにストーリーの核になるのはミイラですが、これだけでは「ホラーなの?」と勘違いしてしまうかも。