【カイロ時事】イラクからの報道によると、過激派組織「イスラム国」は7日
イラク北部モスルの郊外にある国連教育科学文化機関(ユネスコ)認定の世界遺産ハトラ遺跡で爆破を始めた。
同組織はモスル一帯で、文化遺産の破壊を繰り返している。
「破壊は戦争犯罪に当たる」(ユネスコのボコバ事務局長)といった国際社会の批判は無視され
歴史的に貴重な文化財が次々に失われている。
ハトラ遺跡は、約2000年前に栄えた古代パルティア王国の都市遺構。
現場の詳しい状況は不明だが、周辺住民が大きな爆発音を聞いており、深刻な被害が出た可能性もある。
同組織はこれより先、やはりモスル郊外にある約3000年前の
古代アッシリア王国のニムルド遺跡を重機で破壊したり
モスルの博物館に収蔵された石像をハンマーで粉砕したりしている。
同組織はこうした遺産を「非イスラム的」とみなし
破壊は「イスラムの教えに基づく行為」と決め付けている。
イスラム過激勢力では、アフガニスタンのタリバンが2001年、バーミヤンの石仏を破壊した際も同様の主張をしていた。(2015/03/08-06:10)
以下ソース
http://www.jiji.com/jc/isk?g=isk&k=2015030800018