バターと塩の味わいが際立つ「塩パン」が人気を集めている。
兵庫県内でも昨年初めごろから店頭に並ぶようになり、1日200個売れる看板商品に成長した店も。
シンプルなだけに職人の個性が光る一品で、パンにはうるさい面々もとりこにしている。(小尾絵生)
店によって形や作り方は少しずつ違うが、ロールパン形や三日月(クレッセント)形が主流。
バターを包んで焼くことで空洞ができ、下は揚げたようなかりかりとした食感になる。
岩塩をトッピングする商品も。
1個100円前後とお手頃価格も人気の一因だ。
火付け役は愛媛県のパン店。10年ほど前から販売を始めた。
テレビなどで紹介されて全国に広がり、2店舗で1日8千~9千個売り上げるという。
兵庫県内外で13店舗を展開するローゲンマイヤー(芦屋市)でも
昨年1月から「塩バタークレッセント」を販売。
砂糖を使わない専用の生地を開発し、JR芦屋店では日に約200個製造し、毎日売り切れる。
同店の川端英男店長(63)は「お年寄りから子どもまで幅広い年代に親しまれている」と話す。
塩といえば赤穂。あこうぱん(赤穂市)では地元の塩を使った2種類を出している。
2年前から作っている土日限定の「フジコの塩パン」はドーム形で、もっちりとした食感が特徴だ。
堅めの生地にバターを包んだ「塩ハードロール」とともに、売り上げは好調という。
一方、以前から独自の塩パンを置いていた店も。
イスズベーカリー(神戸市)では約5年前から
歯切れのよい四角いパンに有塩バターを塗った「しおばた」が定番。
同社取締役製造部長の井筒大輔さん(35)は「ブームに左右されない不動の人気」と胸を張る。
塩パンファンという神戸市東灘区の会社員土井麻由実さん(27)は
「上品でシンプルな味が魅力。
朝やおやつに食べるのがおいしく、特に焼きたてはバターの香りが格別」と話している。
画像等
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以下ソース
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