片道飛行の移住計画が進められている火星の大気には水分も酸素も存在しないため
これまでに生命は見つかっていません。
そんな厳しい環境を持つ火星ですが、45億年前に地表の約20%を占める大量の水が存在していたという
NASAの研究がサイエンス誌に発表されています。
Strong water isotopic anomalies in the martian atmosphere: Probing current and ancient reservoirs
http://www.sciencemag.org/content/early/2015/03/04/science.aaa3630
New NASA research says Mars once had a large ocean - The Washington Post
http://www.washingtonpost.com/news/speaking-of-science/wp/2015/03/05/mars-once-had-a-sea-larger-than-the-arctic-ocean-according-to-new-data/
NASAは火星に存在する2種類の水分子をW・M・ケック天文台の10メートル級の「ケックII望遠鏡」や
ハワイにある3メートル級の「NASA IRTF」
チリの「ヨーロッパ南天天文台」といった複数の大型望遠鏡で分析しました。
その結果、45億年前の火星には大量の水分が存在していたことが特定できたとのこと。
NASAゴダード宇宙飛行センターの科学者ジェロニモ・ビラヌエバ氏は
H2Oと重水素を含むHDOの割合を測定することで
時間とともにどれほどの水分が大気から失われたのかを計算しました。