2.頭皮を叩くと髪が生える
ブラシでハゲた頭を叩くと、髪が生える……物理的な刺激が毛根の細胞を活性化させ
再び髪を生えさせるという説。
血が出るほどブラシでハゲ頭を叩く父親というのは、昔のマンガの定番だったが、9割以上の人には生えない。
むしろ頭皮が痛むため、残った毛根まで抜ける可能性がある。
しかし例外はある。美容皮膚科医に聞いたら
レーザー脱毛をした女子高生のすねから、ものすごく元気な毛が生えてきたそうだ。
毛根を焼き切るはずのレーザーが逆に刺激し、すね毛をパワーアップさせたらしい。
だからブラシで頭皮を叩いて髪が生える可能性はゼロではないが
宝くじが当たった前提で新車を買うような、そういうバカな真似は慎んだ方がいいと思う。
3.エッチをしすぎるとハゲる
エッチな気持ちの原因は男性ホルモン、その大半を占めるテストステロンのせいだ。
男女問わず、これは同じ。
閉経した熟女がエッチに目覚めるのは、女性ホルモンが極度に低下し、男性ホルモンが優位に立つからだ。
テストステロンは5α-還元酵素によってジヒドロテストステロン=DHTに変化、このDHTが脱毛の原因物質。
フィナステリド:毛生え薬プロペシアの主成分は、5α-還元酵素を阻害し、DHTを作らせない。
だから髪が抜けなくなる。
エッチが大好き→テストステロンが多い→脱毛しやすい、ここまでは正しい。
ところが脱毛はもうひとつ、原因がある。DHTの受容体が毛根の細胞に多いかどうかでも決まる。
テストステロンが多い体質でも、受容体が少なければ、髪が抜けないのだ。
ものすごくエッチなのに髪がフサフサの人は、遺伝的にDHTの受容体が少ない。
頭を使いすぎるとハゲるというのも同じ理由だ。
知性を生み出す大脳皮質の成長には、テストステロンが深く関わっている。
テストステロンが多い→頭がいい、なのだ(あくまでバランスの問題ではあるが)。
頭を使うとハゲるのではなく、ハゲる人には頭のいい人が多い、が正解。
ちなみに白髪の人はハゲないというものが、あれはハゲちゃった人は白髪も残っていないだけの話だ。
テストステロンと同じく、原因と結果が逆なのだ。