誰だよ続き書いてる奴wwwwww
確かに子供は一人だった
んで、これもまたはっきり覚えてる
そいつは胸に星のワンポイントがついた青いタンクトップに、ダボダボの緑と白ボーダーのシャツを着てた
妹に「まずお前がいけ」と俺が言う
妹もアホだから「うんわかった!」と二つ返事
そいつの名前は"そう君"
予想通り、そう君とはそれから畑に来る度遊ぶようになった
待ち合わせは最初に会った川
俺らが行けば、ほぼ必ずそこにいた
夏場はカマキリ捕まえて、同じ虫かごの中にバッタや蝶々入れまくって、カマキリの捕食シーン見たり
蛇に虫除けスプレーかけて遊んだり
トンボのシーチキンもそう君から教えてもらった
ありゃID変わってるわ
今思うと、そう君は本当に不思議な奴だった
山の道がわかってるのかどうか、とにかくどこになにがあるか全部知っていた
あといつも胸に星のワンポイントがある青いタンクトップ着てた
ばあちゃんにそう君のことを話すと、「あぁ○○さんちの子かねぇ」
疑ってたわけじゃないけど、幽霊の類いではなかった
まあ普通に会話もできるし何度も遊んだしな
俺が中二になった頃、俺はばあちゃんちに行くのが嫌になっていた
簡単に言えば反抗期だな
行くのは妹と両親
俺は友達と遊んでた
家族が帰ってくると、妹がそう君と何をして遊んだか話す
俺はそれが鬱陶しくてほとんど聞いてなかった
それからも妹はしっかりばあちゃんち行ってたようだけど、いつからかそう君の話はめっきり聞かなくなった
高校生になって、久しぶりにばあちゃんち行った
もちろん畑にも
畑仕事そこそこ手伝ってから、妹と川へ向かった
そう君はいなかった
んで、それからつい最近まで、そう君とは一度も会うこともなく
そう君の存在すら忘れかけてたつい先日、ばあちゃんが逝った
ちなみに94歳
部落の中で一番年上だったと思う
火葬も済んで、こっちの家どうするかーと話しながら遺品整理してると、ばあちゃんのアルバムを見つけた
そういえばばあちゃん、写真撮るのが好きだった
去年の秋とか全然ピンピンしてたからデジカメ買ってやったのになあ
アルバムの話に戻る
妹呼んで一緒にアルバム見てたんだ
若かりし頃のばあちゃん、アホガキ丸だしの親父
アルバムは全部で20冊近くもあった
それを一ページずつ、全部見ていった
いきなり妹が「あれ!?」と声をあげる
妹が指さした写真には、まだ若いばあちゃんと手を繋いだ一人のガキ
白黒だったから色までははっきりしない
けど、胸に星のワンポイントがあるタンクトップ
「そう君だ!」
「んな馬鹿な、親父だろこれ」
俺は口ではそう言いつつ、心臓はドクドクとうるさいくらいに鳴ってた
確かに見覚えがある
何度も山の中を一緒に駆け回った
急いで親父を呼んで確認してもらった
親父は「俺じゃねぇな」と一言
ガキの頃の親父の写真と見比べると、確かに顔のパーツが違うんだよ
他にも幾つかページめくって見るも、そう君とおぼしき写真はその一枚だけ
妹と二人、「こんなことってあるのかな」と子供みたいにはしゃいだ
ばあちゃんが言った「○○さんちの子」は、いつかばあちゃんに会いに行ったとき見かけた
自然に囲まれた部落の中、bBに乗って爆音でイケイケの音楽流してた
あれがそう君とは考えたくはないな
こんな感じでこの話は終わりです
結局そう君って何者だったんだろうなあ
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