いつも仕事帰りは必ず道路沿いの商店街を通るんだけど、今日はいつもと違う道で帰った
だからいつも買ってる惣菜屋のコロッケは買わなかった
いつも寄る本屋さんにも行かなかった
いつも公園の入口で「こんにちわ!」と挨拶する小学生達とも会わなかった
初めての道はとてもドキドキした
初めての道は不安で一杯だった
いつもと違う、知らないことばかりだった
そして知らない綺麗な女と会った
不安とドキドキで一杯だった
道の途中ふいに女を抱きしめ、キスをした
心の中が滅茶苦茶になるのを感じた
だけど、不思議と冷静だった
だから私は思い切り突っ込んだ
今日は朝から体調がおかしい
車通勤を辞め、フラフラしながらも残業を終えて普段は乗らない電車で帰ることにした
切符売り場にいくとボロボロのジジイなのかババアなのかわからんホームレスが「アンタもう持ってても意味ないんだから金を恵んでくれ」と言ってきた
無視すると「アンタ死ぬよ。それが運命だよ。予言してやろうか?」
腹が立ったが無視したまま改札を通ると
「1が4つ!2が4つ!3が4つ!4が4つ!それでおわりだよアンタ死ぬよヒャッヒャッヒャッ」
ふと手元の切符を見ると切符の番号が「1111」
それを見た瞬間更に気分が悪くなったが、電車に乗り我慢していると最寄りの駅に着いた
スーパーにでも寄るかと思い時計を見ると22時22分
物凄く体が重く感じる。閉店前なので寿司が安いだろうと惣菜コーナーに向かうが寿司はほとんど残っておらず
でかでかと3割引きのシールが貼られた寿司が綺麗に4つ並んでいた
頭が割れそうに痛い。俺はムシャクシャして寿司と酒とつまみを大量にカゴに入れ
フラフラになりながらレジに並び会計を待つ
小計が上がるごとに動悸がドンドンドンドン激しくなる
早くしてくれ、今にもぶっ倒れそうだ
あとひとつでスキャンが終わる・・そこで俺はハッとなり「ちょっと待った!」と叫んだ
「これを追加で先にスキャンしてくれ!」とレジの横にあった商品を店員に押し付けた
店員は不思議そうな顔をしながらスキャンし終え「5556円になります」と言った
何が予言だ、バカバカしい、運命なんて自分で変えれるんだよ
一万円を出しながら俺は「とにかく明日は仕事を休んで病院にいこう、そしてゆっくりと休もう」と強く思った
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