東海道貨物線と言う一般にはあまり知られていない路線がある
東京湾岸大井埠頭の側の貨物ターミナル駅を始発駅とし
首都高速湾岸線と並走して羽田空港をかすめ横浜付近で東海道本線と合流するその半分が海底トンネルと言う路線だ
海底トンネルと言う特性上軌道の劣化が比較的早く
通常50年は持つ鉄筋コンクリートもその寿命は半分足らず
車で言えばオーバーホールに相当する工事を定期的に行わなければ
その機能を維持する事は出来ない
最も困難な工事はスラブと呼ばれる1枚5メーターのコンクリート基礎の交換
一般軌道で言えばバラスト(砂利)・枕木・タイプレート(レール固定金具)が一体化したもので
地下鉄ではよく使われている巨大なコンクリート板である
数年前の年末にこのスラブを交換する作業を行ったのだか大工事になるため
大晦日から元旦にやる事になる
東海道貨物線は一年間で唯一
31日から元旦まで30時間程度の間合い(列車が走らない時間)があり
スラブ交換のような作業はこの時にしか出来ないから と言うのが理由
日当と別にお年玉手当て二万円の言葉に釣られて参加する俺
大晦日の昼過ぎに××(守秘事項)近くの縦坑入り口に集合した
( ^ω^)続く