妻の横たわるベッドにはいつも諍いがあり、次々と口論がある。
そこではほんの少ししか眠れない。
その女が自分に都合の悪い秘密を意識しながらため息をつく真似をして、
あるいは奴隷を悪罵し、あるいはありもしない夫の浮気を嘆くとき、
その女は男にとって厄介だ。そのとき女は子供を失った雌虎よりたちが悪い。
いつも大量の涙が、いつも持ち場に待機していて、
どんなふうに流れ出ろと命じるのか、その女を待っている。
お前は愛による嫉妬だと信じる。
そしてムシクイよ、お前は自ら嬉しがって、唇をすぼめて涙を吸いとる。
もし嫉妬深い姦通女の書庫がお前の前にあけ放たれれば、
どんな書き物を、どれだけの手紙を読み上げることになろうか!
またあるときその女は奴隷か騎士に抱かれて横たわっている。見られた女は言う。
「なあクィンティリアーヌス、弁解のための言葉のあやを、良ければここに教えてくれ」
俺らは言葉に詰まる。「お前一人で言い訳しろ」
女は言う。
「あなたはあなたのしたいことをすればいい、
私も自分に何も禁じることはない、と、あのとき合意してあった。
あなたが叫ぼうが、海と空を取り違えようが、私は人間だ」
見つかったときの女たちより勇敢なものはない。
女たちは自分の罪から怒りと勇気を得る。