「奴隷を磔にしろ」と女は言う。
「その奴隷は何の罪によって罰を受けねばならなくなった?
証人として誰が存在する? 誰が訴えた?
聞け、人を殺すのをためらう時間が、長いということは決してない」
「ボケ、本当に奴隷が人間だと?
あいつは何もしていないかもしれないと?
それがどうした。私がこれを望んでいる。私がこう命じている。
私の意志を理由とすればよい」
このようにして夫に命じる。しかしその女はすぐにその王権を捨て、
家を取り換え、ウェディングベールを擦り切れるまで使う。
そしてまたそこから飛びだして、かつて侮蔑したベッドへの足跡をたどり、
少し前に飾り付けられたばかりのドア、吊られたままの家の垂れ幕、
それにまだ緑色をしている敷居の枝から去る。
こうして数は増えていき、こうして五つの秋が過ぎる間に八人が夫になる。
墓の碑文に刻むべき事項だ。