両津「まるでサイゴン陥落の再現だな」
中川「南ベトナムは米軍徹底から数年は持ちましたから比較すると南ベトナムに失礼ですよ。まあバイデン政権はサイゴンとは訳が違ってこれは予定調和だと主張しているようですが」
両津「日本はGHQの試みが成功し、またたくまに復興を遂げたうえに今も親米の人間が多いと言うのに、ベトナムもイラクもアフガニスタンもどうして失敗続きなのか」
中川「逆ですよ。まがりなりにも当時から先進国で比較的情勢が安定しており、島国で他国からの干渉も少なく、アイヌや琉球はあれど民族や文化もほぼ単一…といった様々な要件が重なった日本が特別だっただけで軍の駐留がうまくいくわけがないんですよｊｋ」
両津「それにしても原爆落とされたのに今や親米国家とは改めて考えると訳がわからんな」
中川「ネトウヨはよく自虐史観という言葉を用いますよね。それは言い過ぎにしても、やはり戦争は日本“も”悪かったと思っている人は多いように感じますしそれも一因でしょう。最近なら好き嫌いと言うより現在進行系で他民族を虐殺している中国よりはアメリカの方が多少はマシという理由もあるでしょうね。日本のような小国はどこか大国を味方につけないといけませんし」
両津「だが味方につけていた大国に撤退されたのが今のアフガニスタンだろ。日本もいずれ見捨てられるんじゃないか」
中川「地理的にアフガニスタンと日本は違いすぎます。日本は太平洋を守るうえでの要衝です。またアフガニスタン侵攻はそもそもビンラディンの殺害やテロとの戦いが要因でしたし、そのことを踏まえても日本から米軍が撤退することは現時点では考えにくいでしょう。アメリカが太平洋の支配を諦める事態は想像できないですし。ただしあまりにもアメリカ依存の体制であれば、それは日本ももっと協力しろと言われかねません。いやトランプ大統領は言ってたんじゃないですかね」
両津「協力しろと言われてもな。防衛費を増やしたら中国を刺激しないか？」
中川「日本が防衛費を増やそうが減らそうが関係なく中国は軍事費を増やしています。むしろ時代は中国の軍事費の膨張に日本や韓国、その他アジア諸国がついていかねばならない状況なんですよ。日本が中国を刺激するなどと言っているは人は日本を過大評価しすぎです。中国は日本の防衛費など眼中にないです」
両津「もはや日本は衰退国だからな。しかし日本が防衛費を増やして軍隊を持ってそれで解決するのか？」
中川「今回もアフガニスタンで法律上は軍隊ではないのに他国からは軍隊と見なされる自衛隊の曖昧な立場が邦人の救出活動に支障をきたしていましたね。かといって自衛隊を軍隊にするのはデメリットもありますし、何より日本人の感情的に難しいでしょう」
両津「日本人は平和ボケしてるからな！やっぱりGHQの平和教育は失敗だった」
中川「手のひらクルクルしすぎですよ」
～両津で学ぶアフガニスタン情勢と日本のこれから～