中川「で、先輩はどちらからするんですか?」
両津「わしには選ぶことはできない」
中川「え、どういうことですか?選べばいいじゃないですか」
両津「それは無理だ。わしらには『自由意志』はないからな」
中川「ますます意味がわかりません」
両津「例えば右を選んだとする。その理由を右のチクチンの方が大きかったからであるとしよう」
両津「しかしなぜ大きなチクチンの方からしようと思ったのか...と理由をつめていくと、最後には理由などないことがわかる...しいて言えば『何となく』だな」
両津「どちらを選ぶにせよ、それは我々の『意志』ではない。『起こった物理現象』に、後付けで『わしがやろうとした』と思い込んでいるだけだ」
両津「つきつめるとわしらは微弱な電気信号に戻づいて動いているにすぎず、目の前の電子レンジとの違いはより複雑かどうかでしかないからな」
中川「なるほど。では今、ぼくが先輩を襲ってもぼくの意志ではないので、あしからず」
両津「待て、今言ったのは哲学的な机上の空論で法治国家日本では...うぎゃああああああああああああああ」
おしまい