女子高校生たちがアウトドアに興じるアニメ作品
音楽が良いので流し見に最適
注目すべきポイントはその時代性にある
というのも主人公の一人である志磨リンは野外活動サークルに入部せず頑なに一人でキャンプをするのだ
大抵の部活物であれば巻き込まれたり流されたりしてなし崩し的に同じ部活に入るものだが、志磨リンは一貫してソロキャンを行う
彼女の、周りのキャラクターたちとも交流しつつ一定の距離を保つ姿勢はまさに現代社会の人間関係の在り方が反映されている
その一定の距離というのも消極的な意味合いではなく、
ソロキャンをしたいという意向を周りのキャラクターが理解し過度に誘わないというもので、
その人のやりたいこと、幸福、人との関係性について取り巻く人物がそれぞれ考えている柔和な世界が作られている
普段はSNS上で交流していたり時折一緒にキャンプに行ったりするように距離があっても仲はいい
またセンシティブというか荒れやすいアニメの話題に「社会現象」がある
大抵売上の話に終始するが、俺はそれを社会現象と呼ぼうと思わない
確かに売上が伸びればマスメディアに取り上げられ話題になったり、経済が回ったりする
それに金銭はわかりやすく数字で表すことができる
しかしそれは直接社会に触れているとは思えないし、何より下品である
その中でこの作品こそ社会現象といえるだろう
一般的に冬はシーズンオフとされていたが、最近は冬もキャンプシーズンになってしまった
この作品はその要因の一つであるとされる
このように通貨などの間接的なものではなく直接社会と繋がり相互作用をもたらすものこそ
真に社会現象と呼ぶべきではないだろうか
アマプラで見れるから見て
物語★★★☆☆
作画★★★☆☆
演出★★★☆☆
音響★★★★☆
社会的文脈★★★★★