自分は、自分が「意識的に」嘘をつくようになった瞬間のことを明確に憶えている
小学生の頃、よく遊んでいた友達がいた
その家へ上がるといつもリビングのテレビが点いていて、友達が自分の部屋から出てきたりトイレに行ったりするのを待っている間、そのテレビを眺めているのが常だった
ある日、その友人の家に遊びに行ったとき、テレビでは政治家が悪事を隠蔽していたことが発覚したとか何とかで、謝罪をしたという内容のニュースがやっていた
それを見て僕が、リビングにいた友人の母に
「最初から正直に謝っておけば、こんなに怒られなかったのに」
というようなことを言うと、その友人の母は
「でも嘘をついてそれがバレなきゃもっと怒られないよ」
というようなことを言った
その時、その慮外の発言にとても納得したというか、発見があったというか
うまく説明できないが、何かに「気付いた」ことをよく憶えている
最近はかなり幼少の感性を取り戻した感があるが、(自分はかなりバランスの取れない人間なので、恐らく失礼なこともあると思う)それは、陰に陽にかなり影響を受けた出来事だったと思う
長文ごめんね