児童保護所内の加害事件、被害児童の保護者に１か月説明せず
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200826-OYT1T50091/
大阪市南部こども相談センター（児童相談所）は２５日、６月にセンターの一時保護所内で不祥事が発生したにもかかわらず、被害を受けた恐れのある児童の保護者に約１か月間、事案を説明していなかった、と発表した。
センターは、保護者の意向だとして、事案の概要や児童の性別、年齢などを公表していない。
発表では、６月２０日午前１時頃、一時保護所内で、入所児童２人が、夜間は通常、施錠された扉で仕切られる区域に侵入し、別の児童に加害行為をした可能性があるという。当日は職員が扉の施錠を怠っていた。
その後、センターは侵入した児童らへの聞き取りから、加害行為に及んだ疑いがあることを把握。しかし、被害を受けた可能性のある児童には聞き取りを行わず、保護者にも７月１７日まで説明していなかった。
センターの音田晃一所長が記者会見し、「児童への影響を懸念し、聞き取り方法などの検討を重ねた結果、説明まで１か月かかった。状況を把握して伝えようと考えていたが、適切ではなかった」と陳謝した。