父の生まれ故郷。 ここは田舎だけど限界集落というほどではない。
あんなことがあって何となく家にいるとむらむらするので外を自転車でぶらぶらしている。
田舎といえども昼間はやはり暑い。
ガキの頃に虫取りした丘を目指すことにした。
小学生の僕とヒトミねえちゃん、妹はまだ幼児で父やおじいちゃんも若かった。
夏の虫取りに興じる明るいにこやかな家族の光景、楽しかった思い出。
でも、あの時も陰では父と叔母は爛れていたにちがいない。
僕等の気づかないうちに、隙あらば兄妹相姦に耽っていたのだろう。
父の生まれ故郷。 ここは田舎だけど限界集落というほどではない。
あんなことがあって何となく家にいるとむらむらするので外を自転車でぶらぶらしている。
田舎といえども昼間はやはり暑い。
ガキの頃に虫取りした丘を目指すことにした。
小学生の僕とヒトミねえちゃん、妹はまだ幼児で父やおじいちゃんも若かった。
夏の虫取りに興じる明るいにこやかな家族の光景、楽しかった思い出。
でも、あの時も陰では父と叔母は爛れていたにちがいない。
僕等の気づかないうちに、隙あらば兄妹相姦に耽っていたのだろう。
向こうから車が近づいてくる、よく見るとうちのワゴン車、運転してるのは父だ。
僕の横で停まり、運転席の父が話しかけてくる。
「おおタクヤ、このクソ暑いのにどこ行くんだ?」
「別に ただぶらぶらしてるだけだよ 父さんはどこかに行ってたのかい?」
「じいちゃんの代理で町の寄り合いに顔出してたんだよ
こちとら帰省客だというのにな ほら、これもってけ」
父は寄り合いの引き出物のジュースのペットボトルを一本僕に渡すと走り去って行った。
小高い丘のベンチに腰かけて雑木林の間から覗く空をぼんやり眺めつづける。
巨大な入道雲が刻一刻と形を変えていく。
まさか自分がこんなに何もしないでぼんやりできる人間だと思わなかった。
運動は苦手だけど落ち着きなくゲームに漫画に動画、そのうちの二つを同時並列でやってないと気が済まない
そうしないと暇つぶしなんて絶対出来ない奴だと思い込んでいた。
「やばいなあ 帰りたくないなあ」
とっくに中身を飲み終えてるペットボトルを無意識に口をする。
年上の女の子とセックスした。 生まれて初めて、女の体を味わった。
本来なら喜ぶべきことだ。
相手がバレー部のキヨミ先輩とか、副生徒会長のナルミ先輩とか、
近所のコンビニで見かける綺麗な店員の人なら最高だっただろうけど
よりによって、ヒトミねえちゃんだぞ
僕と顔そっくりで、昔からほんとの姉弟扱いされてて、実際ほんとの姉弟…
長髪のカツラかぶって、でかい胸と尻くっつけた自分自身とやったようなもんじゃないかよ、ふざけんな!
大体身近すぎて気持ち悪いわ
幼少時から口が悪くて、僕のことを小突きまくって、オモチャ壊されたこともあった
一度だって謝られたことなんか無い
そんな奴に女を教えられてしまった… ああ、僕にもこんなことでウジウジするようなプライドあったのか…
こんな町来なきゃよかったよ。
急激に曇ってきたので取りあえずその場から離れることにした。
雷鳴が聞こえ初めていよいよ今にも降って来そうな状況、自転車を漕ぐ足に力が入る。
道の脇に見覚えのある車が停まっていた。
…うちの車によく似たのが停まってるな て、あれ?マジでうちの車だ
車が停まってるそこは、小じんまりとした地味な神社だった。
車内にも社殿にも人影は無く、他には境内に小さな集会所の建物がある。
境内の周りは田畑や草地だけ。
集会所は一見すると静まり返っているが建物に身を寄せると中から人の気配があるような気がした。
もしここにいるとしたら… さすがの僕もこんな所にこっそり来る目的は察せられる。
そっと建物の入り口を押してみると内側から鍵がかかっていた。
僕は足を忍ばせ建物の周りを調べると裏手の小窓が割れてるのを見つけた。
「こんな所から中に侵入したのか」曇りガラスの割れた隙間から中を覗き込む。
やはり父の奴がいた そしてもう一人は叔母… じゃない あれはヒトミねえちゃんだ
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