一学期の終わり頃、そろそろ限界かなあと思ってたところに件の後輩が寄ってきた。
私は終始冷めた態度で接していたつもりだったけど、日にちが経つにつれ、
なぜか、いつの間にか私が一番彼と多くしゃべる先輩になっていた。
「ねえ、どう思う?」 兄に訊いてみる私。
「様子見て、決めればいいんじゃね」 素っ気なく答える兄。
もちろん私らは素っ裸で夜の日課の最中。
「俺達の私生活を教えてやれば、もう寄ってこなくなるんじゃないか?」
「…彼が離れていく程度のことじゃ全然済まなくなるよ
学校辞めて、家ごと引っ越さなきゃならなくなる
それより父さん母さんがどんな顔するか それが一番恐い…」