お陰で兄との淫行は激減した。 減っただけで無くなったわけじゃない。
長年の習慣は簡単にはなくならない。
高校生ともなると夜更かし上等で、小中学生の頃では寝ていた時間に
何となく私が兄の部屋に行ったり、兄が私の部屋に来たり。
少し会話することもあれば、いきなり布団の中へ抱き合ってダイブすることもある。
そして親にばれないよう深く被った布団の中で淫らな男女と化す。
真っ暗闇の中でも長年の体験により相手の肢体から性感帯を的確に捉えられる。
…これが女子高生の体か… 兄がぼそりと抜かす。
今の私は妹ではなく、不純きわまる女子高生。
布団の闇袋に逃げ場の無い発情の汗と吐息が充満していく。
絶叫がこぼれないよう寸前に私達は唇を咥え合い、絶頂を味わう。
もう暑くてたまらない、どちらからともなく布団を剥ぎ飛ばす。