親や同級生の前ではあくまで男女のことなんて何も知らない女の子で通していた。
身なりも遊んでる娘に見えないよう気をつけていた。
品行がバレルのがこわくて、もし男子から告られても絶対に受けないと誓っていた。
そうした周囲に対する態度の反動が度々兄に向かいヒステリーという形で爆発した。
死ね! 死ね! もう、死んじゃえ! 妹とやっちゃう奴なんか兄じゃねえ!
私の体… 汚れきってる… 返してよ! 処女に戻してよお! はやく返せー!
あんたの姿も顔も二度と見たくない! もお…私も死にたい…
まともな恋愛なんて… もう、一生無理… 一生できない…
ブチ切れる妹に対して兄は一度も言い返さず、ただただ責めを甘受するだけだった。