名古屋市中区錦の漫画喫茶で愛知県尾張旭市の会社員大竹智之さん(35)が殺害された事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された住所不詳、無職、稲田府見洋容疑者(22)=福島県出身=は、110番から約10分後に駆け付けた中署員に対しても、凶器の果物ナイフを振り回して抵抗していたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。
刺されてぐったりした大竹さんの近くで興奮して暴れる稲田容疑者を、中署員が取り押さえたという。
事件は17日午後8時20分ごろ発生。稲田容疑者は大竹さんのブースに押し入り、逃げる大竹さんを追い回した末に通路でもみ合いになり、果物ナイフで何度も切り付けたり、刺したりしたという。背後からも執拗に襲撃しており、大竹さんは約1時間後に死亡した。
中署は18日、遺体を司法解剖して詳しい状況を調べ、動機などの解明を慎重に進める。
当時、同店の同じフロアにいた男性客は「(稲田容疑者は自分のブースで)机をたたくなど普通の雰囲気ではなかった。被害者が『警察を呼んでください』と叫んでいたので、怖くてブースに隠れていた」と話した。
https://www.sankei.com/smp/west/news/180518/wst1805180071-s1.html