普通の高校生の1は家で遊んでいた
1「暇だしゲームでもするかー」
いつもどおりに無為に時間を浪費しようとしていたところに、突然頭上から轟音が響きほこりが待った
咄嗟に眼を閉じ腕で顔を覆った1は、しかし近くでなにかが動く気配を感じてすぐにまた目を開く
取り戻された視界には、金髪のような気もするし黒髪のようにも思える、碧眼かと思ったら上質なルビーの如き赤に染まっているような気もする、豊満なようでいて平面とも受け取れる胸の、とにかく1の好みに直撃する美少女がそこにはいた
「助けて！悪い人に追われているの」
突然のことに面食らい、また眼前の少女の美しさに心奪われた１がしばし呆然としていたら、再びの轟音とともに窓を突き破り、額に悪と書かれたタコ型の化け物が二匹侵入してきた
「ワレワレハウチュウジンダ」
「ソノムスメヲヨコセ」
少女が怯えて小さく声を漏らし、１の背に隠れる
1はとにかくこの少女を守りたいと思い、しかしどうしていいかわからず、もうどうにでもなれと宇宙人を名乗るタコに殴り掛かる
しかしその拳は難なく躱されて１はバランスを崩し転倒する
その先に、もう一匹のタコがいた
いきなり倒れてきた1に驚き対処できずにいたタコと１の唇が重なった
瞬間、タコは消滅した
「凄い、あなたのキスには彼らを殺す力があるのね！」
こうして1は美少女を守るため、彼女を狙うタコ宇宙人をキスで倒していくことになるのだった……