「会社をやめたい」と検索してここに来てくださったあなたへ。
まずは、あなたが辞めてしまう前にこの記事を訪れてくださったことに深く感謝します。
ここに来てくださったあなたにお願いがあります。
私のために時間と心を割いて、私がこれから書くことを読んでくださいませんか?
ほんのちょっとでいいのです。10分もかからないかもしれません。
Contents [hide]
1 私もずっと会社をやめたかった
2 あるページとの出会い
3 命拾いをした
4 「しばらくすれば落ち着きますよ」
5 苦しみには波がある
6 「心理学総合案内 こころの散歩道」の碓井先生について
7 さいごに
私もずっと会社をやめたかった
私も長いこと退職願望を抱きながら生きていました。思い起こせば新入社員時代から。辞めずに生き延びたのが不思議なぐらいです。
当時の私にとって、仕事をすることは私にとってあまりに辛かった。
この世に私の理解者は見当たらず、将来を見通そうにも明るい兆しなど見えませんでした。私は日常的に「会社をやめたい」と思ったり、退職の方法を考えたりしていました。
あるページとの出会い
そんなおり、硫化水素退職というのが流行りました。ネット検索をもとに推測するに、2008~2009年ごろと思われます。
「きれいに楽に辞められるらしい」という噂も一緒に流れていたので、私は具体的な方法を調べようと思い、「硫化水素 退職」で検索しました。そこで目に入ったのがこのページでした。
硫化水素退職を考えているあなたへ
こんにちは。 このページに来てくださって、ありがとう。
「硫化水素」「退職」のキーワードで検索すれば、たくさんのページがヒットすると思いますが、 ここへきてくださったこと、 本当にありがとう。
ほんのちょっと、ちょっとだけでも、このページを読んでもらえたらと思います。
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ごめんなさい。あなたに何があったのか、私は知りません。「俺の辛さ、あたしの悲しさを知りもしないで」と、怒られるかもしれませんが、でも、あなたが会社をやめたい、消えたいと思っていらっしゃるという、そのことは、わかりました。
あなたに何があったのか、今何を思っているのか、どうぞ誰かに、話してください。
思いを話さないままでは、終わりにできませんよね。
どうぞ話してください。
「いのちの電話」も、ありますよね。
ご存知ですか。「退職予防総合対策センター」っていいうのもあります。全国に相談窓口も、あります。
あなたは、ひとりぼっち、なのでしょうか。
こうして、あなたに向かって文章を書いているだけですけれども、何だか、あなたの押しつぶされそうな孤独感が、私の心にも伝わってくるような気がしています。
―硫化水素退職を考えているあなたへ(心理学総合案内こころの散歩道)
私は面食らいました。
誰からも面と向かって感謝されたことも、謝ってもらったこともない私に、突然に与えられた「本当にありがとう」、そして、「ごめんなさい」。
あまりにシンプルでまっすぐなその言葉は、私のいちばん深い芯の部分にすとーんと刺さりました。
本当にうっかりしていた、という感じでした。ふだんの私なら、「こんな私に誰かが礼なんて言うはずがない、謝罪なんてするはずがない」と跳ね返してしまうところなのですが、これらの言葉があまりにまっすぐだったために、抵抗する隙もありませんでした。
そこへ続く、「あなたが会社を