10分くらい歩いたところで、俺の体はある建物に入った。そこは空き家で、もう何年も人が住んでいなかった。
中にはあのスーツの男がいた。男は俺を見つけると「よう」と声をかけて近づいてきた。そして「気分はどうだ。まあその状態じゃ答えられないだろうが」と言ってひとりで笑った。
男は「いいところだろう。まお前はもう何回もここに来てるんだけどな」と言った。確かに、俺はその建物に入ったのは今回が初めてなはずなのに建物の中についてよく知っていた。
男は「初めて会ったときにちょっとお前の体に細工をしてな。お前が必要なときにここに来てもらってたんだ。まさか覚えてないとは思わなかったが、まあお前が寝てる最中のことだからな」と言った。
そして奥の部屋を指さすと「もう準備はできてる。始めるぞ」と言った。俺は何が起こるのか聞きたかったが、体はもう部屋に向かって歩き出していた。男は後から着いてきた。