深夜の1時ころ、あのスーツの男が現われた。俺がアパートの前に立っているのを見て意外そうな顔をしたが、すぐいつものにやけ顔になった。
俺はさっそく男に「あんたのねらいはなんだ」って聞いた。少し間をあけて男は「まだわからないのか」と言った。
俺は思い切って「俺の体に何かしたのか。俺を使って夜中に何をしてるんだ」と聞いた。そいつは「知りたいのか」と言った。
その時の俺は、日ごろのストレスと不安もあってかなりヤケクソになっていた。俺は「知りたい」と答えた。すると男はニヤリと笑って「後悔するかもしれないぞ」と言った。
俺は「それでもいいから教えろ」と言った。それを聞くと男はスーツのポケットから小さなビンを取り出した。中には茶色い液体が入っていた。
男はそのビンを俺に差し出すと「寝る前にこいつを飲め。そうすればすべてわかる」と言った。俺はビンを受け取り、男を無視して自分の部屋に戻った。そしてビンの中の液体を飲み干して寝た。