俺「お前ら、これを使え……お前らだけでも」
お前ら「これは……」
俺「これがあればシェルターに入れる、そこで安全な生活が保証される」
お前ら「じゃあ俺さんも一緒に!」
俺「それは一人分だ、俺の分はない」
お前ら「じゃあ俺さんを見捨てろと……!?」
俺「生き残るためだ」
お前ら「俺さんがいない世界なんて死んだも同然だ!僕は俺さんといる!」
俺「お前ら……」
お前ら「僕は死ぬより俺さんと別れるほうが怖いよ」
お前ら「光のない世界で生きていくのと同じだよ」
俺「後悔しないか……?」
お前ら「俺さんといれるなら後悔なんてしないさ」
俺「お前ら……」チュッ
お前ら「んっ……」
俺「お前ら……俺はお前らと会えて良かった」
お前ら「僕も……会えて良かった」
俺とお前ら「───また会おう」
核戦争により命を落とした俺とお前ら
それから時は巡り数千年、科学が発達し人々は全て機械に物事を任せるようになった
仕事、会話、子作りさえも人を必要せず、人々は全てに無関心になっていた
そんな世界に生まれ変わった俺とお前ら、奇妙な世界で再び彼らは巡り合う
次回『衝撃』
愛無き世界で彼らは何を想うのか