一週間後
美少女(今日も俺くんにご飯作っていこう)
美少女(俺くんはハンバーグが好きだから)
美少女(材料買いに行かなくちゃ)
テクテク
美少女「……あ!あれは」
俺「でさー」ハハハ
一週間後
美少女(今日も俺くんにご飯作っていこう)
美少女(俺くんはハンバーグが好きだから)
美少女(材料買いに行かなくちゃ)
テクテク
美少女「……あ!あれは」
俺「でさー」ハハハ
美少女「俺くんだ!」タタタ
同僚女「えーほんとにー?」アハハ
美少女「え……」
俺「マジマジ。そしたらさー」ハハハ
同僚女「えー?」アハハ
美少女「う、うそ……。どういうこと……?」
美少女(あ、やば。こっちに来る。隠れなきゃ)サッ
美少女「……」
俺&同僚女「ははは」テクテク
美少女「……」
美少女「俺くん……なんで……?」
夜
ガチャ
俺「ただいまーっと」
俺「あーあっと」
俺(いやー疲れた疲れた)
俺(シャワー浴びようっと)
テクテク
美少女(ハンバーグ、作ったし)
美少女(あの女の人のこと、俺くんにちゃんと聞こう)
俺「ふぃー」
俺(飯でも食うか)
ピンポーン
俺「ちっ。またか」
ガチャ
俺「……」
美少女「あ、あの……」
俺「なんだそれ」
美少女「あ、ハンバーグだよ。俺くん好きでしょ?」
俺「……ふぅん」
美少女「あ、あの。俺くん」モジモジ
俺「……」
美少女「その、今日の午後いっしょに町を歩いてた女の人って誰?」
俺「あ?同僚だけど」
美少女「へ、へぇー!そうなんだ!」
俺「なんか文句あんの?」
美少女「べ、べつにそういうことじゃないよ!」オドオド
美少女「ただ、その。なんか仲よさそうだなぁって思って」
俺「はぁ?つーか見てたの?キモいんだけど」
美少女「!」
美少女「……」
美少女「ねぇ俺くん」
俺「なんだよ」
美少女「私たちって付き合ってるんだよね?」
俺「……」
美少女「……」
俺「ぶはっ!なんだそれ!マジで言ってんの?」
美少女「え……」
俺「勘違いしてんじゃねぇよ!ほんとバカだなお前!ぶはは!」
美少女「俺くん……?」
俺「おいおい勘弁してくれよ!なんで俺がお前と!ぶはは!」
美少女「え?え?」
俺「な、なんでだよ!」ハハハ
美少女「だ、だってエッチだってしてるし……」
俺「それで?それだけで?マジでバカじゃねぇの!」ハハハ
美少女「……」
美少女「な、なんでそんなに笑うの……?」
俺「ぶはははは!」
美少女「私!俺くんが好きなのに!」
俺「知らねぇよそんなの!勝手に勘違いしたんだろうが!」ハハハ
美少女「な、なんで……?」
俺「はははは!」
美少女「俺くん……。どういうこと?」ヒシッ
俺「はあ?」
美少女「だって……。ずっと……」
俺「抱き着いてんじゃねぇよ。離れろや!」ドン
美少女「あっ!」ドスン
美少女「……い」
俺「あ?」
美少女「ひどい!俺くんひどいよ!」
俺「だーかーらー!お前が勝手に勘違いしただけだろうが!」
美少女「ひどい!どうして!?俺くん!」ガシッ
俺「ちっ。しつけぇな、てめぇ!」ドカッ
美少女「うっ!」
俺「俺が、いつお前に、好きだって言ったんだよ!」ドカッドカッ
美少女「うぐっ!ぐっ!」
俺「いい加減気持ちわりーんだよ!」ドゴッ
美少女「おえっ!」
俺「はぁはぁ」
美少女「うぇ……。げぇ……」
俺「ちっ」
バタン
カチャ
美少女「うっ。ううっ」
美少女(痛い……。俺くん……)
トボトボ
美少女「いたっ!」ズキン
美少女「はぁはぁ」
美少女「……」グスッ
美少女(俺くん……。どうして……?)
美少女(私は俺くんのこと好きなのに)
美少女(私より俺くんのこと分かってあげられる人なんていないよ)
美少女(俺くん……)
美少女(俺くんはわたしのものなんだから)
夜
俺(飯買うの忘れてたわ)
俺(めんどくせぇけど買いに行くか)
俺(なんにすっかなー)ゴソゴソ
俺「……」
俺(そういやここ3日くらい美少女のやつ来てねぇな)
俺(やっとうっとおしいのがいなくなったか)
俺「やれやれ」
ガチャ
俺「うおっ!」
美少女「あ……」
俺「てめえ……!また来たのか……」
美少女「えへへ」
美少女「あ、ハンバーグ作ってきたよ。食べない?」ニコニコ
俺「……ちっ。入れ」スッ
美少女「ありがとう、俺くん」
ドサドサッ
俺「……なんかいろいろあんな」
美少女「うん!お酒も買ってきたよ!たまにはいいでしょ?」
俺「……いいからシャワー浴びてこいよ」
美少女「はーい」
美少女「ふふふっ」テクテク
美少女(私俺くんのことちゃんとわかってるよ)ヌギヌギ
美少女(俺くんはハンバーグが大好き)ガラッ
美少女(そしてお酒も)シャー
美少女(もちろん、お酒に弱いことも)シャー
美少女(俺くんはお酒飲んだらすぐ寝ちゃうんだから)
美少女「ふふふっ」
美少女(俺くんは私のものなんだから)
美少女「上がったよー」
俺「グガーグガー」
美少女(もうお酒飲んじゃったんだ)
俺「グガーグガー」
美少女「ふふっ。寝てる寝てる」
美少女「……」スッ
カチャカチャ
俺「んが?なにしてんだお前。なんで俺のパンツ脱がそうとしてんだ」
美少女「あ、起こしちゃった?今ね、抜いてあげようと思って」
俺「ああそう。じゃあ口で頼むわ」グデ
美少女「うん。わかった」
美少女(俺くんってば、すっかり酔っぱらってる)
美少女「あむ」ジュルジュル
俺「……」
美少女「んっ。んっ」ジュポジュポ
俺「……」ムクムク
美少女(あ、おっきくなってきた)
美少女(そろそろいいかな)
スラッ
俺「ちっ。おい!歯ぁ立てんじゃねえって言ってんだろ……え?」
美少女「ふふふっ」
俺(は、はさみ?俺のちんこに向けて……)
俺「おい!なにするつもりだ!」
グラッ
俺(くそっ。酔ってて力が入んねぇ!)
美少女「大丈夫だよ俺くん。私、俺くんのこと大事にするから」
俺「バカやめろ!切るんじゃねぇ!」
美少女「ふふっ」ニコッ
チョキン
俺「っああああああああ!!!!」
美少女「これで俺くんはもう他の女の人のところにはいかないよね?」
俺「あああ!!!!あああああああ!!!!!」
俺「きゅ、救急車ああああ!!」
美少女「もうどこにも行かないでね、俺くん」
俺「早く!!!早くぅぅぅぅ!!!」
第一話おわり
次回、第二話→
男の象徴を失った俺。失意に沈む俺に辛抱強く寄り添う美少女。そんな彼女の健気な姿に、俺は徐々に心を開いていく。
そんなある日、俺は旧友のおまえらと再会する。旧交を温めるうちに、いつしか俺とおまえらの間には恋が生まれ……?
ついに始まるラブ・トライアングル!
空前絶後の青春ラブストーリー第二話「俺とおまえらと私」
お楽しみに!