おれ太郎はなにがなんだかわからず、家の前に立ち尽くしました。ですがすぐに我に帰り、どういうことなのか考えるために一度海辺に戻ることにしました。
実は、おれ太郎が竜宮城で5日過ごしている間に、地上では130年も経っていたのです。そのことを知らないおれ太郎は、自分の家から追い出されたことでとても混乱していました。
海辺に着いたおれ太郎はしばらく呆然としていましたが、ふと今後の生活費がないことに気がつきました。やはり玉手箱は売らなければならないようです。
玉手箱の中に入っている宝とはどんなものなのでしょうか。おれ太郎は興味がわいてきました。きっととんでもなく豪華な宝で、ちゃんとした所に持っていけば相当高く売れるに違いないとおれ太郎は考えました。おれ太郎はどうしても玉手箱を開けてみたくなりました。