NEP昔話『浦島おれ太郎』 #21

21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2017/02/04(土) 16:29:27.77 ID:GXphpL9N

 躍りの後もおまえらたちのおもてなしは続きました。変に裏返った声で歌を歌う者、得意気な顔で手品を披露する者、ちょっと下品な一発ギャグをする者。それらすべての出し物をおれ太郎は大いに楽しみました。

 楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。おれ太郎はふと今何時だろうと思いました。広間を見渡しても時計はありません。

 時間はわかりませんが、もう長い時間竜宮城にいたことは確かです。おれ太郎はそろそろ帰らなくてはならないと思い、乙おまえら様に言いました。

「今日は招いていただいてありがとうございました。とても楽しく過ごすことができました」

乙おまえら様はにこりと笑って

「それはなによりでございます」

 と言いました。

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