おまえらは海底の竜宮城に向かってぐんぐん進んでいきました。海の中にいるにも関わらず、おれ太郎は全く息苦しさを感じませんでした。
実はおまえらは不思議な力を持っていて、おれ太郎が海の中にいても息ができるように魔法をかけていたのでした。しかし、おれ太郎はひたすら竜宮城に思いを馳せていたので、海の中でも呼吸ができているということに気づいていませんでした。
おまえらは一生懸命にその太い手と足を動かしています。犬かきのようなその泳ぎ方は、竜宮城に伝わる由緒正しい泳ぎ方です。竜宮城のおまえらたちはみんなこの方法で泳ぎます。