男「幼女ちゃんはここかな~」ガラッ
扉を開けたのと同時に、机ががたんと動いた。よく見ると机の下に幼女の足が見える。
男はとっさに大声を出した。
男「あ、こら!そこは駄目だ!」
机の上には仕事に関する重要な書類が置いてある。そのすぐ脇には飲みかけのコーヒーが入ったカップがあった。もしカップが倒れて書類が汚れたら上司にこっぴどく叱られる。
男は再び大声で言った。
男「早く出なさい!」
すると幼女は大人しく出てきた。心配そうな表情をしている。
男(しまった。つい大声を……)
男「大事な書類があるからそこは駄目だよ」
できるだけ優しく言ったが、手遅れだった。幼女の顔はみるみる歪み、泣き出してしまった。
幼女「うわ~ん」タタタ
男「あ、幼女ちゃん!」
幼女は男の脇をすり抜け、部屋から出ていった。
男「幼女ちゃん、待って」